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どうしても「倶利伽羅紋紋(くりからもんもん)」を連想しちまいますねぇ。
そのむかし、まだ下がつるんとしていた頃、
親父とお風呂屋さんに行く途中、「もんもんあるおっちゃんにちょっかい出したらあかんで」と言われたことがあります。
倶利伽羅紋紋=刺青とは知っていましたが、実は、もんもん=紋紋と繋がったのは、いま卍様のコメントによってです。ずっと子供のための平たい言葉だと思っていました・・・
っと、あかんあかん。
卍様の背中には北斎漫画とかが彫られてそうや。
ちょっかい出したらあかんあかん(笑)
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| 店名 | 鍵屋 (かぎや) |
|---|---|
| ジャンル | 居酒屋 |
| TEL | 03-3872-2227 |
| 住所 | 東京都台東区根岸3-6-23-18 |
| 営業時間 | 17:00~21:00 |
| 定休日 | 土曜・日曜・祝日 |
| 平均予算 |
最も多くの方が実際に使った金額です。 →予算分布を見る [夜] ¥3,000 ~¥3,999 |
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つまっているような、さりとてハードボイルドでもない、しなやかな朽木のような絶妙なバランスの空間でお決まりの摘みと三杯の酒を飲みつつ、「先代は存じ上げないが、きっとその意思は継がれているのだろうなぁ」と思ったものである。
つまり、”店が生きている”というのはどういうことなのか、ということを勉強させてもらったわけである。
そんな武蔵屋で、店のばっちゃんに「今度東京に住むことになったのですが、武蔵屋みたいな素晴らしいお店はないですか?」と問うたところ、神楽坂の伊勢藤と、鶯谷の鍵屋を教えていただいた。(そのときは東京の酒場なんて知らないものだから、実は「そう聞いた気がする」程度の曖昧なものだが)
そんな流れがあったもので、数年を経て鍵屋へ訪問した際には少なからず期待に胸を膨らませていた。
―4月某日のことである。
結論から言うと、僕には合わなかった。
普段から、”古いような感じ”がするレトロ調味料を使うニセモノ店舗に毒されていることもあり、入店した瞬間は創られた感が若干したものの、よく目を凝らすと手入れが行き届いているモノホンのお店だということはすぐわかった。
こんな泰然とした佇まいのお店はそうそうあるものではない。
が、なぜか肌で呼吸ができない。
ゆっくりと飲んでいくうち、自分が自分でなくなるような、言い換えれば主語を店に預けてしまったような、そんな気にまったくなれない。鍵屋のカウンター、空気、音、その他諸々と自分が連続したものではないので、調和できないのだ。
坊主憎けりゃ~ではないが、そう感じてしまうと店主は客を見廻せてないような気がするし、咥え煙草でうなぎのくりからやきを焼いている姿もしっくりこない。
食に関しても、何れもそこらのお店よりワンランク上だが(武蔵屋よりも美味い)、それはきっちりと値段に反映されていると冷静に見てしまうし、綺麗につけられた燗まで「伊勢藤の白鷹と比べると・・・」なんて無意味な比較をしてしまう。
この店は、なぜ、女性のみの入店禁止としたのだろうか。
そのような店の方針には反対する気はさらさらないし、理解もしている。
ただ、そうするならば、それなりの守るべきものがあって然りではないだろうか。
調和ができなかったのは店のせいではなく自分のせいかもしれないし、一度だけの訪問でそう決めつけるというのは早計かもしれない。
が、期待していたにも関わらず”生きていない”と感じたのは確か。
それが真か偽かは、言葉が悪いかもしれないが、七代目に代替わりしたときにはっきりするだろう。少なくとも、武蔵屋や伊勢藤ではそんなことはない。
一枚板の立派な桜のカウンターに残った、お燗徳利の丸い足跡を指でなぞりながら、僕にはそう思えてならなかった。
【蛇足の補足】
名物の、うなぎのくりからやきの「くりから」とは漢字で書くと倶利迦羅となる。語源はサンスクリット語であり、宝剣に黒い龍が巻きついて昇っていく様を示す。
ちなみに龍とは、倶利迦羅竜王、つまり不動明王の化身であるという。ときどき鰻屋で見かけるが、なんとも粋なネーミングだといつも感心してしまう。