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ランチ (\1,000)、 牛 、 アスパラ
一時期、油の臭いが気になりだしてから、かなりご無沙汰です。
案内状をもらっておきながらの不義理は心苦しく・・・・覗いてみます。
上に書いたとおり、改築前から、主(あるじ)は二番手に退き、血縁関係(多分、甥)にある北条の若旦那が前面に出るようになってました。
この日も変わらず、客が少ない内は専ら北条の若旦那。
カウンタが埋まり出してから、ようやく親爺さんが揚げ始めるってな感じでした。
客席数は優に二倍、カウンタ内の職人は揃いの装束で背景にはジャズ。
嘗てのノンビリした風情は失せ、いまどきの月並みな串揚げ屋に。
出て来るのもやたら速い。
揚げ手が誰だろうと味に変わりはないと(あーしは)思いますが、今までの良さが粗方失われた感があります。
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| 店名 | 六波羅 (ろくはら) |
|---|---|
| ジャンル | 串揚げ |
| TEL | 03-3584-0698 |
| 住所 | 東京都港区赤坂4-2-2 赤坂鳳月堂ビル B1F |
| 営業時間 | [月~金] 11:30~13:30 17:30~22:00 21:30(LO) [土] 17:30~21:30 21:00(LO) |
| 定休日 | 日曜・祝日 |
| カード | 可 |
| 席数 | 34席 (カウンター20席 個室テーブル最大10席~12席 テーブル4席) |
| 禁煙・喫煙 | 完全禁煙 |
| 駐車場 | 無 |
| 設備・サービス | 個室あり、子供可、ランチ営業 |
| 備考 | 2008年3月24日、完全リニューアルオープン。 個室テーブル席も出来ましたので、ご接待にも最適です。 同店舗内にある京料理北條も宜しくお願い致します。 詳しくはホームページをご覧下さい。 |
| ホームページ | http://rokuhara-hojo.com |
| 平均予算 |
最も多くの方が実際に使った金額です。 →予算分布を見る [夜] ¥6,000 ~¥7,999 | [昼] ¥1,000 ~¥1,999 |
| 用途 |
多くの方がおすすめする用途です。 →用途分布を見る 友人・同僚と |
| 初投稿者 |
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去ぬる師走ころより普請にかゝり、彌生は廿四日に装(よそほ)ひ改まる。晝(ひる)の商(あきな)ひは卯月一日(うづきついたち)から。玄關は六波羅、北條ともに變はらず、弓手(ゆんで)に六波羅、馬手(めで)に北條。但し、北條は夜の商(あきな)ひのみで、晝(ひる)は六波羅と北條の一同が六波羅に雁首を揃(そろ)へる。
店は前に比べ倍する廣さ。鍋は二つとなり揚げ手も二人。改築前には、已(すで)に、六波羅の主(あるじ)に代はり、北條の若旦那が揚げ手を擔(にな)ひしが、今は、入り口から見て弓手(ゆんで)に若旦那、馬手(めで)に六波羅の主(あるじ)が立つ。各々一人づゝ助手が附き、この他、客席などに數多(あまた)給仕係。
この日は三日の間に限り串八本で八百圓。このほかは、前と異なるところなし。味もまた然り。六波羅の主(あるじ)が揚げやうと北條の若旦那が揚げやうと味に變はりなし。板場に立つ職人の裝束改まりて、茶の揃ひの井出達。背景にはジャズかゝりて、恰(あたか)もいまどきの呑み屋か若手蕎麥屋のごときけはひ。
【2005-09-15記】:
この地でおほよそ二十年。常連と云ふ譯ではないものゝ、口數少なく淡々と仕事を續ける主(あるじ)の顏を偶(たま)には見たくなる。二十年と云ふ歳月、寡默な主(あるじ)を、すつかり白頭の翁(をきな)に變へてしまつた。それはお互ひ樣にて、こちらもすつかり耄碌爺に成り果てた。哀(あは)れむべし、眞に哀(あは)れむべし。
千圓の晝(ひる)めしは既に定評あるとほり。串揚げ十本に御飯、香の物、味醤汁が付く。席に座るや默つて供されるので客は大人しく揚げたての串をほうばるだけ。晝(ひる)の蝦は安き冷凍蝦にて甘みやプリプリ感に乏し。さりながら衣が確りしてゐる所爲かバサバサにはなつてゐない。豚肉なども瑞々しさを保つてゐる。
夜は活けの鞘卷きを使ひ、良き牛を用ゐる。晝(ひる)の素材とは異質。しかし素材だけなら最上に及ばぬ。牛や豚は瑞々しく衣は美しく口當たり良好。カウンタで觀察すると、これが魔法でも祕儀でも何でもないことが判る。玉子の殆ど使はれてゐない濃き溶き衣に種を潛らせ細かきパン粉を付けて油に抛(はふ)り込むだけ。
油が適温で揚げ時間が適切であれば誰がやつても同じ。六波羅ファンには叱られさうだが、この邊(あたり)の事情は最上だらうが串の坊だらうが、その他の串揚げ・串カツ屋でも殆ど變はらないのではなからうか?。素材や職人の腕次第で味が全く變はつてくる天麩羅や豚カツとは聊(いさゝ)か事情が異なるやうに思ふ。
主(あるじ)の仕入れ現場にも頻繁に遭遇する。商賣人の利用が多いとは云へ、我々も利用する近所の肉屋や食品店。かゝる舞臺裏を見て仕舞ふと聊(いさゝ)か興醒めする。かくのごとく串揚げとして何ら特別なものはないものゝ、それでも「總合點」は★★★★。寡默で誠實な主(あるじ)に敬意を表したいと云ふのがその理由。
寡默なだけかと思ひきや、先日暑き日の晝(ひる)一番にお邪魔し、何時もの通り一番奧の席に座つたら、もつとゆつたり座るやう氣を遣(つか)つてくれた。寡默ながら誠實で思ひ遣りのある主(あるじ)。最上にも串の坊にもかゝる雰圍氣はないし、親戚が隣で商(あきな)ふ姉妹店北條にもかう云う風情はない。
小僧さんにも主(あるじ)の背中を見て自(おの)ずと身に付いたと思はれる氣配りを感ずる。當店人氣の祕密は素材でも技でもなく、かゝる主(あるじ)等(ら)が釀(かも)しだす獨特の雰圍氣にあるのではなからうか?。「雰圍氣」★3.5としたるは一見客の立場で眺めた場合、内裝や客あしらひの面で高級感が感じられないからだ。