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| 店名 | 松風 (まつかぜ) |
|---|---|
| ジャンル | 居酒屋、日本酒 |
| TEL | 03-3841-0020 |
| 住所 | 東京都台東区浅草1-15-6 |
| 営業時間 | [月~金]17:00~21:30 [土・日・祝] 16:00~21:00 |
| 定休日 | 火曜日 |
| 設備・サービス | 日曜営業 |
| 平均予算 |
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| 用途 |
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ロバが旅に出たからといって、ウマになって帰ってくるのではないのと同様、加齢に伴う「ふさわしい所作」というのは、日々の鍛錬によって文字通り「練り上げられる」モノなのである!
…などと大仰なモノイイをするつもりは毛頭ないが、当店のカウンタなり、テーブル席に陣取ったすがたが、「風景の一部」としてサマになるのは、
「毎日の生活で蓄積された、チリやホコリみたいなものが、ある程度顔だの、背中だのに、溜まり、沈殿するようになってから」
である、ような気がする。
というより、いいとしこいてきて、いろいろな事にどことなく「窮屈」や「我慢」を覚える機会が多くなり、結果、「ひとりっきりで放っておいてもらいたい」ことが増えてくると、当店の空間に、いうにいわれぬ「居心地のよさ」を覚えるようになるのではないかナ? などと愚考する。
「セピア・カラー」というか、なんとなく「煮〆たような」風合いの店内、男性ばかりのお運び衆、カウンターの「お燗番」が寸時も注意を逸らさず管理し続けている銅製ガス仕様の「燗どうこ(これを見に行くだけで、当店訪問の価値あり! )」がもつ威風堂々の風格、「七号酵母発祥蔵」と、自慢げに書き上げられた「信州真澄」の樽酒が、店内の目立つ場所にドン! と置かれた「たたずまい」 うつむきがちで無口な壮年男子中心の顧客構成(ジャンパー着用率高し)、音を絞った壁掛けのテレビが映し出すのは、「大相撲」か「プロ野球」
…日本酒が、というより「晩酌」が好きな中高年男子の十人中(多分)十人が、一度暖簾をくぐるや
「やぁ! これはまた! 」
と、嘆息をもらさずにはいられない「空気」が、当店の店内には流れている。
酒は原則「純米」 一部本醸造。 いささか厳選されすぎ、或いは/および、クラシック、というより「オールド・ファションド」と言いたくなるようなライン・アップであるが、当店に来て「精米歩合が」だの「上立香が」だの「含みが」だの「YKなんとか」などと、鼻息を粗くするような人もいないであろうから、これはこれで十分なんだと思う。
年代モノの「燗どうこ」を駆使して点けられる「お燗」の具合はさすがに「身にしみるうまさ」を持っている…と思う。
「お運びさん」の人たちは、別に上手を言うわけではないし、「気さくに話しかけてきたり」もしないから、よく言えばあっさり、ミモフタモなく言えば「そっけなくい」
「笑顔」と「フランドリィ」がサービスの第一義だと思っている向きには、ある種とっつきにくい印象を持たれるかもしれない。
ただ、「徳利」を一本、注文するごとに、チョコチョコっとした酒肴の「小皿」をひとつ、オマケで出してくるような「店の心遣い」はあり。これ、なんとなく得をしたような気になり、オトウサンには嬉しい。
ちなみに「おひとりさま三合」が上限。
基本的に「酒を相手に、小一時間だらだらっと時間を切り取る」場所を提供している店だから、上の「小皿」以外の品書きに載っている代物も「たまごどうふ」だの「ニコゴリ」だの「かにみそ」だのといった、「口当たりは愉快だが、腹にはたまらぬもの」ばかり。
当店でクチくなろうなどとは、思わないほうが良い。
夜の中途半端な時間帯、「食事」でもなければ「呑み会」でもない、まさに「サン・ダウナー=晩酌」のひとときを、「自分だけのため」に過ごす事が好きな、もしくは過ごさずにはいられない方々に。 オススメ。