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さて10億かけて出店したという赤坂菊乃井はどんなものだったか。
まずはロケーション。入り口は老舗ラブホテルサボイの向かい。なかなかスリリングなロケーションである。軽い石段の小路を通るアプローチは気持ちを昂ぶらせてくれるのだが、店の中は結構シンプルな内装で、ちょっと拍子抜け。パーシャルには竹を使ったセンスのよい壁などもあるのだが、全体の構成は平凡な内装だと思う。アプローチにこれだけ凝っているのに。。。2つのカウンターと、座敷&テーブルの構成で40席弱。今日はたまたま村田さんが厨房に立っていらっしゃった。
我々は2人用のテーブルに通される。一部のスタッフがインカムを使っているのがちょっと興醒め。聞くと、地下に大きな厨房があるそうで、そこと連絡を取っているのだそうだ。ちなみに地下の厨房の半分はこの赤坂菊乃井用、残りの半分は百貨店等に出店している惣菜&弁当店用の厨房になっているのだそうだ。予約の時に価格の話も何にもなかったが、我々は15750円のコースになっていたようだ。コース1本なら、少なくとも食べられないものを予約時に聞いておくのが本来の対応だと思うのだが、いかがなものだろうか。
料理は付き出し、八寸(珍味系を中心としたもの。アンキモ旨し)、お造り2皿(1皿目は鯛とイナダ、2皿目は本マグロをタタキのように仕上げたもので辛味大根とポン酢で食べる。我々がNYCにいた際に鰹が手に入らず、マグロでタタキをよくつくっていたので懐かしい味だった。ポン酢が美味しい)、聖護院かぶらのシンジョ(ギンナンやグジが入っていて葛でとろみをつけた汁と混ぜて食べるのだが普通に美味しい)、鰆のほう葉焼き(焼き加減よろしく美味しい)、焼き蛤、蟹肉の蟹味噌和え、シメサバとすすみ、鴨鍋、そしてイクラご飯、デザートという構成。かなりのボリューム感である。イクラご飯のほとんどを折り詰めにしてもらって帰ることにした。そう言えば、露庵菊乃井でもウニご飯が美味しくて折り詰めにしてもらったっけ。どの料理も普通に美味しく万人受けする料理だが東京で飛び抜けているかと言われればそんなことはないと思う。出汁で言えば金田中庵の高橋料理長の椀物の方が美味しいと思うし、料理のプレゼンテーションで言えば招福楼の方が上だろう。残念ながら幸村や小室には伺っていないので何ともいえないが。とは言え、満腹感からくる満足感は充分味わえよう。