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横浜・港北に今なお残る「秘境」に潜む和洋折衷の隠れ家レストラン
'06/01/21
('00/05 訪問)
cecilo (1860) さんの口コミ (40代後半・男性・東京)
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僕は生まれも育ちも池辺なので、この店は法事とか、家族会などで良く利用しています。もう亡くなったおじいさんやおばあさんのパーティとか、節目節目の写真の多くがこのお店で撮影したものだったりします。
このあたりの山を走り回って育った人間にとっては一種の「いなか」で、いつまでも戻ってくることができる店として残っていて欲しいと思っています。アクセスが悪いということもあって、ちょっとした興味本位のお客さんで溢れていないのが個人的には助かっていたり(笑)。
でもまぁ、ここにしても、小机の味楽にしても、所詮はいなかの店なので、東京からのお客さんで行列ということにはならないんですよね(^^
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| 店名 | むくの実亭 (ムクノミテイ) |
|---|---|
| ジャンル | フレンチ |
| TEL |
045-942-2730 ※お問い合わせの際は「"食べログ"を見た」とお伝えいただければ幸いです。 |
| 住所 | 神奈川県横浜市都筑区池辺町2072 |
| 営業時間 |
11:30~15:00 17:30~21:00 ランチ営業、日曜営業 |
| 定休日 | 月曜日 |
| カード | 可 (VISA、MASTER、JCB、AMEX、Diners) |
| 席数 |
28席 |
| ホームページ | |
| その他リンク | |
| 平均予算 |
最も多くの方が実際に使った金額です。 →予算分布を見る [夜] ¥6,000 ~¥7,999 | [昼] ¥4,000 ~¥4,999 |
| 用途 |
多くの方がおすすめする用途です。 →用途分布を見る 友人・同僚と | デート |
| 初投稿者 |
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その当時住んでいた田園都市線沿線では、かねてから周囲の友人や地元メディアではかなり評判の「隠れ家」レストラン。
「むちゃくちゃ不便」とか「クルマじゃ行かない方がいい」等々...行く前から色々聞かされていた当店の「秘境的」(?)ロケーションを、まずは実体験。
それら忠告に素直に従って、当夜はクルマをやめて、市営地下鉄で。
「仲町台」駅で降りたらあとは、駅前のタクシーに店名を告げるだけ。
駅から店まで車中10分足らず(料金900円くらい)のアプローチだが、その僅かの間に眺める窓外の風景には「おお、ここ横浜港北ニュータウン界隈にもまだ、開発の手の及ばぬ斯くも昔ながらの“田舎の情景”が残っていたのだなあ」という、驚きにも似た発見がある。
店までの道程は、噂通り、かなり難解。
しかも、店に近づくほどに道は鬱蒼たる山林に分け入り、道幅もクルマ1台ギリギリやっとの狭さ。
図体のデカイ我が家のクルマで来なかったのは、実に正解だった。
そうこうして辿り着いたお目当ての当店は、まさに思い描いていた通り、期待に違わぬ静かで瀟洒な佇まい。
宣伝コピー風に云うなら;「鬱蒼たる竹林の奥の小高い丘に静かに佇むオーベルジュ風の洋館」、とでもなろうか。
玄関で靴を脱ぎ、スリッパに履き替える処からして、これはなんだか「風流な友人の古い別荘に夕食に招かれた」ような気分。
板張りの廊下伝いに奥に案内されるや、そんな印象はさらに高まる。
その店内は、まさしく「客間」の趣き。
6-8人で大きな1卓を囲む半個室の客間が1室に、その奥には、吹抜けの高い天井を持つ2間続きの客間がある。
黒檀調の板張りの床に、漆喰塗の白壁。
三方の壁に切られた端正な格子窓からは、溢れる緑と、黄昏に染まる木漏れ陽が。
食卓・椅子には古風な欅調の家具を用い、卓上の什器や一輪挿しには陶器。
さりげなく壁に掛る大小の漢書が実は決定的なアクセントとなって、当館独自の「和洋折衷・レトロモダン」な雰囲気を仕上げている。
いやはや噂には聞いていたが、まさかここまでやるとは。
しかも当店、89年の新築・開店から(その時点では)まだ11年しか経っていないというのだから、恐れ入る。
これには脱帽、である。
加えて客層がまた良い。
当夜の客席を埋めたのは、いずれも上品なオトナのカップルやグループばかり。
「夫婦揃ってロマンスグレーの老夫妻に、すでに所帯を持ったその娘息子家族」といった風情の家族連れが2組おられ、その風景はまさに先述した「友人宅別荘での夕食」の趣きそのもの。
斯くも店と客層との調和が見事な、稀有な好例を見たように思う。
さて肝心の料理。
コースはお任せのコース1種類のみだが、メインに肉・魚の何れか1品を選ぶか(5,500円)、その双方を選ぶか(7,000円)の選択が可能。
ワインは、ボトル1本3,500~12,000円程度。
シャンパンはボトルでなら選べるが、残念ながらグラスでのサーブはなし。
当夜ぼくら親子4人が選んだ5,500円のコースの内容は;
「帆立貝と竹の子の木の芽のゼリー寄せ」に「手長エビの香草グリル」。
次に「フォアグラのステーキ・赤蕪ソース」と続き、その後に「ビシソワーズ」を小さなカップで。
メインは「真鯛のポワレ・スープ仕立て」か「牛ヒレのステーキ」の何れか1品。
〆に「じゃこご飯」と赤だし味噌汁の食事が付いて、最後のデザートには、クリームブリュレ、胡麻アイスに、西瓜の3点盛り。
これら料理全体の印象は、フレンチでもなく和食にも非ず。
まさにハコと同様、見事な「和洋折衷」(より正確には「和仏」折衷か)の味わい。
どれもなかなか美味しい。
一皿一皿のボリュームも十分で、5,500円のコースでも十分満腹できた。
それに器も良い。見た目でも楽しめた。
〆のご飯と味噌汁も嬉しい。それぞれとても美味しかった。
総じて値段相応、決して失望のない上々の料理でありました。
以上の料理にワイン2本を加え、勘定は大人一人約11,000円也。
ワイン1本にしておいたら、一人1万円でも十分お釣りが貰えたはず。
帰りは自宅までタクシーで帰ることにしたが、そのタクシー代がちっとも惜しくならないくらいの「お得感」。
此処はお薦めできます。
ご家族での集まりや、親しい友人家族同士の会食に。
はたまたオトナの「お忍び」デートに。
(実際、有名人・芸能人の「その手の」利用も少なくないとか)
都内でも城西地区にお住まいであれば、伊豆箱根方面のドライブ等の帰りに立ち寄るのも良いでしょう。
しかも訪れるのならやはり、屋外の明るい時間にこそ。
先夜の我が家のように、夕方やや早い時間から始める夕食がイチオシです。
次回はランチを試してみようかな。
ちなみに当店、昼も夜も完全予約制。
それぞれ1日7組限定。ご予約はお早めに。