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>目が覚めるから、夢だけれど、いつまでも覚めなけりゃ、夢じゃあるまい。
覚めぬ夢にて、鳩を並べ、白焼きなどをつつく。
現と夢幻。どうせなら桃源郷に遊びたし。
鰻重上、鰻重上、鰻重上。現。鰻重上。
鳩、15羽。無論びいる瓶にて床に7,8本。
会計も夢の中で。
焼蒸十五分、下天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり。
ひとたび生を得て食せぬもののあるべきか。
おろろ。鏡花と全然関係あらへん。酔っ払い中でーす。
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| 店名 | 玉家 (たまや) |
|---|---|
| ジャンル | うなぎ |
| TEL |
043-484-0045 ※お問い合わせの際は「"食べログ"を見た」とお伝えいただければ幸いです。 |
| 住所 | 千葉県佐倉市鏑木町148 |
| 交通手段 | JRまたは京成佐倉よりタクシーで5分から10分程度 |
| 営業時間 |
11:30~19:00(変動有) ランチ営業、日曜営業 |
| 定休日 | 年末年始 |
| 個室 | 有 |
| 駐車場 | 有 |
| 禁煙・喫煙 | 全面喫煙可 |
| ドリンク | 日本酒あり |
| 平均予算 |
最も多くの方が実際に使った金額です。 →予算分布を見る [夜] ¥3,000 ~¥3,999 | [昼] ¥2,000 ~¥2,999 |
| 用途 |
多くの方がおすすめする用途です。 →用途分布を見る 友人・同僚と | デート | 家族・子供と |
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房州屋 新町店 (96m)
(京成佐倉 / そば)
さくら木 (114m)
(京成佐倉 / 喫茶店)
カフェ ブォナ ジョルナータ (128m)
(京成佐倉 / カフェ)
寿家 (156m)
(京成佐倉 / そば)
寿司幹 (168m)
(京成佐倉 / 寿司)
おかやま食堂 (188m)
(京成佐倉 / とんかつ)
蔵六餅本舗 木村屋 (207m)
(京成佐倉 / 甘味処)
新寿司 (214m)
(京成佐倉 / 寿司)
川瀬屋 (273m)
(京成佐倉 / そば)
来来 (284m)
(京成佐倉 / 中華料理)
ティールームデラ (301m)
(佐倉 / 喫茶店)
房州屋本店 (302m)
(京成佐倉 / そば)
珍来 京成佐倉店 (360m)
(京成佐倉 / 中華料理)
ます美 (395m)
(京成佐倉 / 居酒屋)
花びし (456m)
(京成佐倉 / 割烹・小料理)
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二十四
この空は間(ま)もなく暮れて、庭も池も黒き天鵞絨(びろうど)に川魚の刺繍(ぬいとり)ある霞(かすみ)を落した。何んの余波(なごり)やら、庵(いおり)にも、座にも、袖(そで)にも、鰻の薫(かおり)が染(し)みたのである。
玉家は、さて仲居の婆がその口から、鰻のその特上(税抜値弐千五百圓)の重を案内しよう、と老実(まめ)やかに勧めたけれども、この際、店評子の胃袋へ納め尽くす心持(こころもち)はしなかったので、鰻重上(税抜値弐千圓)を喰ろうて、店評子は、やがて鰻重上(税抜値弐千圓)を庵を辞した。
差当(さしあた)り、玉家の物語について、何んの思慮もなく、批評も出来ず、感想も陳(の)べられなかったので、供された食事、観察されただけを、不残(のこらず)鵜呑(うの)みにして、天窓(あたま)から詰込(つめこ)んで、腹が膨(ふく)れるまでになったから、二人静(しずか)に歩行(ある)きながら、消化(こな)して胃の腑(ふ)に落ちつけようと思ったから。
対手(あいて)も玉家だから仔細(しさい)はあるまい、(さようなら)が些(ち)と唐突(だしぬけ)であったかも知れぬ。
ところで、床の間を背後(うしろ)にして、行手(ゆくて)へ例の一階を置いて、吻(ほっ)と息をすると……、
「鰻重上に……」
と先(ま)ず室の裏(うち)でいって見て、小首を傾けた。前客の食膳が邪魔なので腕(かいな)の処(ところ)へ揺(ゆす)り上げて、引包(ひきつつ)んだその袖(そで)ともに姿を晦(くら)ました。厨(くりや)の花道(はなみち)、襖の外の引込(ひっこ)みには引立(ひった)たない仲居姿。夕暮れでゆらゆらと灯が射すのに、薄く一面にねんばりした足許(あしもと)、辷(すべ)って転ばねば可(よ)い。
「恋しき鰻を喰らいてしより……夢てふものは、」
とちょいと頭(こうべ)を上げて思い返すと、左の崕(がけ)から川魚割烹の看板が横に出ている――遠くhttp://www7a.biglobe.ne.jp/~tamaya/right&left.htmlから視(なが)めると、日本料理一般、宵五つ半店仕舞(みせじまい)なのに、――品書きはなく、鯉や焼鳥はおろか肝焼志ら焼きすらなく只鰻重があるのみ、厨はもう暮六つ半には閉ざされた。
思い返したばかりで、すぐにまた、
「夢と言えば、これ、自分も何んだか夢を見ているようだ。やがて目が覚(さ)めて、ああ、転寐(うたたね)だったと思えば夢だが、このまま、覚めなければ夢ではなかろう。何時(いつ)か聞いた事がある、狂人(きちがい)と真人間(まにんげん)は、唯(ただ)時間の長短だけのもので、風邪をひくと時々舌が荒れるように、誰でもちょいちょいは狂気だけれど、直ぐ、凪(な)ぎになって、のたりのたりかなで済む。もしそれが静まらないと、浮世の波に乗っかってる我々、ふらふらと脳が揺れる、熱静まらんと欲すれども嚔(くさめ)やまずと来た日にゃ、薬に酔(え)う、その浮世の波に浮んだ薬に酔うのが、たちどころに狂人(きちがい)なんだと。
危険々々(けんのんけんのん)。
ト来た日にゃ夢もまた同一(おんなじ)だろう。目が覚めるから、夢だけれど、いつまでも覚めなけりゃ、夢じゃあるまい。
夢になら極上の美食に逢えると極(きま)れば、こりゃ一層(いっそ)夢にしてしまって、世間で、誰某(たれそれ)は? と尋ねた時、はい、とか何んとか言って、星々五つで、ひらひらなんぞは悟ったものだ。
庵室の吾々なんざ、今聞いたようだと、夢てふものを頼(たの)み切りにしたのかな。」
と考えが書斎の外の蝶に誘(さそ)われて、ふわふわと玉の緒(お)が脳の襞ぞいに伸びた処(ところ)を、風もないのに、颯(さっ)とばかり、横合(よこあい)から密告者の腕(かいな)、緋(ひ)の襟(えり)で、つと爪尖(つまさき)を反らして足を踏伸(ふみの)ばした姿が、真黒(まっくろ)な馬に乗って、蒼空(あおぞら)を飜然(ひらり)と飛び、正直者の評を掠(かす)め盗るばかり、大波を乗って、一跨(ひとまた)ぎに紅(くれない)の虹を躍(おど)り越えたものがある。
はたと、これに空想の前途(ゆくて)を遮(さえぎ)られて、驚いて心付(こころづ)くと、赤楝蛇(やまかがし)のあとを過ぎて、舵を執る巡査の見張部屋も通り越していたのであった。
音はと思うに、きりはたりする声は聞えず、山降りた停車場(ステイション)の笛太鼓(ふえたいこ)、大きな時計のセコンドの如く、胸に響いてトトンと鳴る。
筋違(すじちが)いの与太の際(きわ)に、あなたを待ち受けたものらしい、煙草を咥えて立って、莞爾(にこ)ついて、のっそりと白玉親仁(おやじ)あり。
「はあ、もし今終わらせえますかね。」